SAVE JAPANプロジェクト2024-2025 活動報告 

北海道NPOサポートセンターが活動支援団体、石狩川流域 湿地・水辺・海岸ネットワーク(しめっちネットhttps://ishikarigawa-net.com/ )が活動団体となりSAVE JAPANプロジェクト2024-2025に参加しました。このSAVEJAPANプロジェクト2024-2025は、特定非営利活動法人日本NPOセンターの協力、損害保険ジャパン株式会社の協賛の元、SAVE JAPAN2024-2025の助成を受けて実施しました。 

SAVE JAPANプロジェクトは、「いきものが住みやすい環境づくり」をめざしたプロジェクトとして2011年に始まりました。2022年国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)でネイチャーポジティブ(生物多様性などの自然資本の損失を食い止め、回復させていく)の考え方に基づいた「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択されたことを受け、日本でも「生物多様性国家戦略2023‐2030」が策定されました。この国家戦略では、30by30(陸と海の生物多様性保全地域を2030年までにそれぞれ30%以上とする)の達成をめざし、生物多様性損失と気候変動の「2つの危機」への総合的対応につながるEco-DRR(生態系を活用した防災・減災)の推進や、OECM(国立公園などの保護区以外で、生物多様性を効果的にかつ長期的に保全しうる地域)の推進が提唱されたことを受け、Eco-DRRやグリーンインフラストラクチャー、OECMなど新たな枠組みの浸透・促進を目指します。WEBサイト:https://savejapan-pj.net/より詳細ご覧ください。  

今回の活動で制作した動画

湿地の機能を知ろう~中村太士さんに聞く 防災減災と生物多様性~ 

2024年10月より しめっちカフェ(勉強会)を全4回開催し、

湿地の防災・減災機能について様々な視点からゲストスピーカーにお話ししていただきました。各回の内容はyouyubeよりご覧いただけます。 

第1回目:オンライン含め33名参加 

2月8日(土)湿地の生物多様性と希少種   ゲストスピーカー:表 渓太氏(北海道博物館 学芸員) 

第2回目:オンライン含め34名参加 

3月15日(土)湿地の埋め立て・干拓地における震災時の液状化について~河北潟での調査結果から対策について考える~ 

ゲストスピーカー:目代 邦康氏(東北学院大学 地域総合学部 地域コミュニティ学科准教授) 

第3回目:オンライン含め13名参加 

4月12日(土)湿地の保全に地図情報を活用しよう~「湿地マップ」づくりで保全と防災~ 

ゲストスピーカー:長谷川 理氏(EnVision 環境保全事務所) 
https://www.youtube.com/live/wH8MedgyzIo?si=Q7SagzzvDtmBYZhC 

第4回目:オンライン含め20名参加 

5月24日(土)自然によりそう地域づくり~グリーンインフラの未来~ 

ゲストスピーカー:鎌田 磨人氏(徳島大学名誉教授)、中村 太士氏(北海道大学名誉教授) 

6月よりフィールドプログラムを6回開催しました

石狩川流域湿地・水辺・海岸ネットワーク(しめっちネット)構成団体が主催のイベントを多く実施できました。それぞれの活動場所の魅力、現状、防災・減災からの視点を交え、参加者と共に自然を感じる一日のフィールドプログラムを提供することができました。 

第1回目:6月15日(日)徳富南湿原見学会 主催:新篠津ツルコケモモを守る会 3名参加 

第2回目:7月26日(土)美唄湿原の価値と魅力を発見するガイドツアー 知っトク?ビバイシツゲン  主催:宮島沼の会 8名参加  

第3回目: 7月27日(日)〆縄づくりスゲ採取活動    主催:人まち育てI&I   16名参加

第4回目:8月2日(土) 浜厚真イキモノブース2025  主催:石狩川流域 湿地・水辺・海岸ネットワーク(しめっちネット)事務局 26名参加 

第5回目: 8月9日(土)手稲星置川の生きもの探し  主催:手稲さと川探検隊  22名参加

第6回目: 9月7日(日)海辺の植物観察  主催:うみいく  21名参加

ご参加いただきましたみなさま、主催のみなさまありがとうございました! 

石狩川流域の湿地、水辺、海岸の自然と生物の多様性に驚きました。もっともっと皆さんに知って参加してほしい! 

来年度のSAVEJAPANプロジェクト2025-2026は、さらにパワーアップをして北海道の自然環境の状況を伝える活動を続けていきたいと思います。情報が決まりましたらまたお伝えします。