NPOの学校プロジェクト2019 – よのなかスクール

2019.09.20

お知らせ

社会のあたらしい組み合わせを試してみる

NPOの学校プロジェクト2019 - よのなかスクール
この事業は、2019年度日本郵便の年賀寄付金の助成を受けて実施します。
2019.10.12開校|全15講座

開催概要

本事業は、NPO法成立20年を経た現在、NPO等の意義や価値を個々の組織で継承することが難しくなっていることから、第一線で活躍してきたリーダによる知識継承、最先端の技術獲得のための体系化された研修プログラムを用意することにより、NPOスタッフの能力開発を推進するとともに、新しいNPO人材の確保を目的とする「NPOの学校」のプレ企画です。


curriculum 自分たちごとを、発見/実践/共有する事業

オープニングNPOのはじめかた - 3つのケースから

金山敏憲

金山敏憲

KANAYAMA Toshinori

NPO法人北海道冒険芸術出版
共同代表理事

深堀麻菜香

深堀麻菜香

FUKABORI Manaka

公益財団法人あすのば
若者サポーター

宮本奏

宮本奏

MIYAMOTO Kanade

NPOファシリテーションきたのわ
代表

トークセッション

2019.10.12(土)10:00-12:00<参加無料>
会社員、学生、お母さん、三者それぞれの視点から、NPOに関わるきっかけなどを語ります。『よのなかスクール』の開校式も同時開催。終了後、自由参加のミニ交流会があります(参加費1,000円)

自身の被虐待経験と子どもの生活や居場所について

二本松一将

二本松一将

NIHONMATSU Kazumasa

子ども食堂研究家

子ども × ソーシャルアクション

2019.10.16(水)19:00-21:00
16歳の誕生日に両親が離婚、それ以降は地域のおばさんや友人や先生に助けてもらい、東京から北海道の大学に進学しました。大学で「子ども虐待」という言葉に出会い、自分と似た経験をしている子どもの存在に気づき、子ども食堂を立ち上げたり、学習支援をしたり、子どもの居場所と呼ばれる場所で学びました。現在は、児童相談所に併設されている一時保護所の夜間指導員として、家庭のなかで生活ができない子どもたちと過ごし、子どもの育ちについて問い続けています。本講座では、子どもの生活や居場所について、私たちにできることを話し合いたいと思います。

住民参加での「地域助け合い支え合い活動」

下川原清美

下川原清美

SHIMOGAWARA Kiyomi

NPO法人さっぽろ福祉支援ネットあいなび
理事長

三世代交流 × ソーシャルアクション

2019.10.29(火)19:00-21:00
現役時代のボランティア活動で体験した「地域共生の居場所づくり」を理念とするNPO法人を、札幌市消防局を退職後に立ち上げました。理念実現のための資金づくりとして、障がい者や要介護者の通院等への移動を支援する「自家用有償運送事業」、自家用有償運送において運転者が自家用車を運転する要件である国土交通大臣認定資格取得のための「福祉有償運送運転者講習事業」、制度外での除雪・掃除・付き添い等をお手伝いする「生活支援事業」を実施しております。その内容と、理念である「地域交流支援事業」についてお伝えします。

コミュニティにゲートをつくる- 地域内外の人々がともに歩む地域を目指して

佐藤真奈美

佐藤真奈美

SATO Manami

一般社団法人清水沢プロジェクト
代表理事

コミュニティ × ソーシャルアクション

2019.11.13(水)19:00-21:00
私たちは、地域のなかに当たり前に存在していた炭鉱遺産の価値を見つめ直し、それを活用可能にすることで、関心を持って訪問した地域外の人々が地域に出会うきっかけをつくり、ともにまちづくりに取り組む仲間づくりを行うという点を意識して活動しています。ただし、最も重視するのは、地域住民の穏やかな暮らしを守るという点です。やみくもに来訪者を増やすのではなく、量と質をコントロールする必要があると考えます。「支援される/支援してあげる」という関係ではなく、互いの尊敬関係の構築を基盤にまちづくりを進めてきた10年を振り返り、お話ししたいと思います。

社会とアートの関係性と可能性

高橋喜代史

高橋喜代史

TAKAHASHI Kiyoshi

一般社団法人PROJECTA
代表理事

アート × ソーシャルアクション

2019.11.26(火)19:00-21:00
現代社会において、作品を作ることだけが美術家の仕事ではなくなっています。私自身も作品制作だけでなく、スクールなどの人材育成事業やアートマネジメント業務に携わるなか、アートが教育やまちづくり、科学や観光など他分野と協働・結合することで、お互いに新たな展開や価値観が生まれる場面を目にしてきました。人生100年時代といわれるなか、今後アートの存在価値と需要はますます増えていくと考えます。今回の講義では、これまでに私が関わってきた作品や企画を通じて急速に変化している社会とアートの関係性と可能性をお伝えします。

個人の力を引き出す人材育成とコミュニケーション力

高木晴光

高木晴光

TAKAGI Harumitsu

NPO法人くろす野外計画社
理事長

コミュニケーション / 表現力

2019.12.10(火)15:30-17:30
活動の広がりと思いの共有に、コミュニケーションは重要な要素です。活動に共感するメンバーが、それぞれ自分という存在を理解し、その組織において自らを表現し、組織としてもその個人の魅力を引き出すことができれば、より発展的で持続可能な組織を実現することができるでしょう。2016年に経営分化し、発展的解散をしたNPO法人ねおすにおいて、多くの自然教育人材を輩出し、現在もあらゆる手法で人材育成を行っている経験から、個々の力を引き出す組織づくりの方法を学びます。

納得! ソーシャルビジネス- マーケティング&マネジメントのツボ!!

加納尚明

加納尚明

KANO Naoaki

NPO法人札幌チャレンジド
理事長

マーケティング / マネジメント

2019.12.23(月)15:30-17:30
ソーシャルビジネスにも、マーケティングとマネジメントがとても重要です。ソーシャルビジネスの経営ポイント、ファンドレイジングの考え方、企画の立て方、広報などソーシャルビジネスのポイントとなる内容を、事例を交えてわかりやすく説明します。社会に役に立つことを仕事にしたいと夢見るあなたへ、ぜひご参加ください。

NPO法人の会計と決算書

大原昌明

大原昌明

OHARA Masaaki

北星学園大学経済学部
教授

財務

2020.1.8(水)15:30-17:30
2010年に、民間団体であるNPO法人会計基準協議会から「NPO法人会計基準」が公表されました。一定の基準に従った決算書を作成して公表すれば、支援者たちの信頼も得られますし、法人の事業運営にも役立ちます。本講座では、会計基準に従ったNPO法人会計の基本的な考え方を紹介するとともに、NPO法人の決算書が日々の活動にどのように役立つのか、具体的な事例に基づいて収益性と財務安全性から解説します。これらを通して、会計を身に付けることの大切さを学びます。

アルテピアッツァびばいに学ぶ事務局長論

加藤知美

加藤知美

KATO Tomomi

認定NPO法人アルテピアッツァびばい
事務局チーフ

事務局運営

2020.1.22(水)15:30-17:30
どの団体も、年月をかけて試行錯誤し、導き出してきた事務局の在り方があるでしょう。よって、事業遂行の現場責任者である事務局長という仕事にもとめられる責務や役割は、組織によって大きく異なると思います。安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄の維持・管理・運営を、美唄市と作家との3者協働で取り組むNPO法人の事務局として、今や600名を超えるアルテ市民ポポロ制度(会員制度)を発足させるなど安定した運営を模索し、多岐にわたる業務と広大な管理対象エリアを抱えながら、働きがいのある組織づくりを進める事務局長の在り方を学びます。

伝えたいことは「水晶」に語らせろ

堀直人

堀直人

HORI Naoto

NPO法人北海道冒険芸術出版
共同代表理事

広報

2020.1.25(土)10:00-12:00
占い師が、自分の言いたいことを話し出したら、みなさん、どう思いますか。信用できないと思いませんか。占い師ではなく、「水晶が/タロットが/なんらかの媒体が、そう言っているのだ」という前提によって、占い師の話に信憑性が出てくる。つまり、これが広報の要諦です。広告は自分の言いたいことを自分で話しますが、広報は自分の言いたいことを他人に話してもらう取り組みです。インターネットの登場により、広告と広報の境界線も融解してきました。そうした環境変化も含めて、PR(=パブリック・リレーションズ)の現在をお伝えします。

かっこいいデザインを目指してはいけない

堀直人

堀直人

HORI Naoto

NPO法人北海道冒険芸術出版
共同代表理事

デザイン / ブランド

2020.2.2(日)10:00-12:00
デザインは、作品づくりではありません。自分のやりたいデザインで自己満足するのではなく、ユーザーのニーズを満たし、事業の目的を達成する一助となるデザインが要請されます。つまり、かっこいいデザインも、おしゃれなデザインも、目指すものではなく、必要に迫られて手段として採用されるべきものなのです。さらには、視覚情報などのメッセージを通して、信頼関係を構築し、顧客関係の長期化を図ることは、かたちのないもの扱うことが多いNPOには極めて重要な取り組みです。そうしたブランド形成手法なども含めて、広義におけるデザインについてお伝えします。

伝わる言葉/伝わる文章

荒井宏明

荒井宏明

ARAI Hiroaki

一般社団法人
北海道ブックシェアリング
代表理事

文章作成

2020.2.15(土)10:00-12:00
伝わる文章とは、日々の気づきと実践で培っていくものです。「持って生まれたセンス次第」という先天的な能力でもなければ、「日本人なんだから、とにかく思ったまま書けば大丈夫」というような浅薄なものでもありません。日々の気づきと実践を「面白い」と感じ、自らの成長・成熟を「嬉しい」と思える気持ちのありようこそが、言葉や文章を伸びやかで豊かなものにしてくれます。面白さと嬉しさをひときわリアルに感じられるような、味わい深い時間をご一緒しませんか?

今すぐやってみたくなる! ファンドレイジング入門

橋本正彦

橋本正彦

HASHIMOTO Masahiko

NPO法人みなと計画
理事長

ファンドレイジング

2020.3.1(日)10:00-12:00
資金調達と聞くと、苦手意識を持たれるかもしれませんが、「NPO=お金がない」だと、良い取り組みを安定して続けるのは難しくなります。資金繰りに毎月頭を悩ませることに時間を取られると、スタッフの心労にもなり、活動をより充実させていこうとするための気持ちの余裕がなくなってしまいます。そうなる前に、NPOなど非営利組織の資金調達(ファンドレイジング)戦略の基礎を理解しておきましょう。この戦略を考える過程は、団体の課題を浮き彫りにし、組織体制を強固にしつつ、豊かで楽しい活動を続けるお役にも立てるはずです。

人を巻き込み、育ち、共に活動をつくる

草野竹史

草野竹史

KUSANO Takeshi

NPO法人ezorock
代表理事

ボランティアコーディネート

2020.3.7(土)10:00-12:00
一人ひとりの個性を生かしながら、大きな力を生み出すボランティアコーディネーターが、さまざまな現場で活躍するようになりました。北海道胆振東部地震における災害ボランティアセンター等の運営から、環境保全や地域づくりの現場等での事例をもとに、どのような場面で、力を発揮しているのか。そこには、どのようなスキルが求められるのか。ボランティアに関する議論を行いつつ、さまざまな事例をもとに、これからの時代に必要とされるボランティアコーディネーターについて理解を深めます。

クロージングソーシャルアクションでキャリアデザインをどう描くか

イメージ写真

グループワーク

2020.3.20(金・祝)14:00-17:00<参加無料>
全講座に共通するテーマを、グループで話し合います。『よのなかスクール』の閉校式も同時開催。終了後、自由参加の交流会があります(参加費3,000円)


複雑さに向き合い、複雑さに学ぶ

わたしたちは、複雑です。わたしたちの行動すべてを、言葉で十分に表現することができないため、時として、わたしたちを取り巻く環境(=社会)に対して、〈もやもやした〉感覚を抱くことがあります。いいかえれば、わたしたちは複雑で不確かな世界に生きているともいえます。一方で、不確かなものを確かなものとして、そのまま受け入れてしまう組織もあります。何が確かなもので何が不確かなものなのか、わたしたちはしっかり分別し、活動を進めなければなりません。NPO法が成立して20年。NPOが果たすべき役割は、今こそ大きいと考えています。NPOは、か弱いかもしれません。でも、だからこそしなやかです。複雑なものを複雑なまま、不確かなものを不確かなまま受け止め、純化し、そして確かなものに変える強さを有しています。そんなNPOだからこそ、次の20年を見据えて、あたらしい着想を持つフレームワークを構想することができるはずです。その将来構想を、「私たち」は、みなさんと一緒に創造していきたいのです。


NPOの学校プロジェクトとは?

社会を知り、向き合い、自分事として関わるきっかけを作る。そして<何かしたい>という参加者を支え、育み、活かすことを目的としたプロジェクトです。NPO、企業、行政など、多様な組織に身を置きながら、プラス「社会で新しく自分ができること/やりたいこと」を見つけ、積極的に関わっていくためのプログラムを提供します。

NPOの学校プロジェクトのポイント!

1.3つの体系的な<教室>

参加者それぞれが、社会との関わり段階や興味関心などに合わせて、「発見する」「実践する」「共有する」のどの<教室>を重点的に受講するかを選ぶことができます(すべての教室を、受講することが可能です)。

2.充実のフォローアップ

北海道NPOサポートセンターは、設立以来、インターンシッププログラムや、社会起業支援プログラムを通じて、これまで多くの社会的事業の立ち上げに関わっており、多様なソーシャルアクションを行う組織の基盤強化に携わってきました。そのノウハウを生かし、参加者それぞれの<思い>をサポートします。より専門的な支援を受けたい場合にも、北海道NPOサポートセンターが提供するサポートメニューもご利用いただくことができます。

3.新たな社会への視点の獲得が、明日からの業務につながる

多彩な社会テーマを学べる「発見する教室」、組織運営に直結した「実践する教室」、そして思いを拡げるための「共有する教室」、それぞれにおいて、具体的な成果を目指したプログラムとなっております。この新たな気づきが、明日からの社会の見方、参加者それぞれの業務のやり方への変化につながります。


会場
市民活動プラザ星園306号室(北海道札幌市中央区南8条西2丁目5-74)
定員
各講座20名
対象
知らない社会を知りたいと思っている方、積極的に社会へ関わりたいと思っている方、新しいことをはじめてみたいと思っている方、NPOなどの公共セクターで活動している方
参加費
受講料:1講座1,000円
個人パスポート:10,000円(すべての講座が受講可能です)
団体パスポート:15,000円(団体から3名/すべての講座が受講可能です)
※プレ開校のため、特別価格となっております
主催
NPO法人北海道NPOサポートセンター
後援
北海道/北海道教育委員会/札幌市/札幌市教育委員会
お申し込み・お問い合わせ
[電話]011-200-0973/[メール]info@hnposc.net
[申し込みフォーム]https://forms.gle/zoeu88D3DY7JULUN6