特定非営利活動法人 バイオ炭推進北海道会議は、地域に眠る未利用資源を活かし、持続可能な社会づくりに寄与することを目的として設立しました。

きっかけは、オホーツク地域でのバイオ炭製造の取り組みとの出会いでした。農業残渣や林地残材など、これまで廃棄されていた資源がバイオ炭として生まれ変わり、美しい炭に変わる様子に衝撃を受けた私たちは、その技術と可能性に深く共感し、学びを重ねてきました。

バイオ炭は、単なる土壌改良材にとどまらず、炭素を土中に固定することで温室効果ガスの排出を抑える“炭素貯留”の機能も持ち、農業・林業とカーボンニュートラルの両立を目指す大きな可能性を秘めています。国の「みどりの食料システム戦略」にも示されているように、気候変動対策の一翼を担う技術として、今まさに注目が集まっています。

私たちは、札幌市南区石山地区を拠点に、農林業・福祉・教育・環境など多分野をつなぐ新たな連携モデルづくりに取り組んでいます。この地域は、都市近郊でありながら自然環境に恵まれ、地域資源の活用や人とのつながりを育むのに最適な場所です。

とりわけ、地域に根ざした循環型の営みを行う株式会社ふるさとファームとの協働により、「つくる」「使う」「学ぶ」を軸とした活動を展開。バイオ炭の製造・活用・教育を通じて、誰もが役割を担いながら地域と関われる、包摂的な社会の実現を目指しています。

ミッション

この法人は、未利用資源を活用したバイオ炭製造を事業の中核として、農林業、福祉・教育、環境保全等の多様な分野をつなぐ対話と協働を促すことで、自然と調和し、誰もが自分らしく役割を担い、支え合う包摂的な地域社会の実現を目的とする。(定款・第1条より)

ビジョン

製炭炉のまわりに、畑を耕す人、森を守る人、炭づくりに取り組む人、環境教育に参加する子どもたちや地域の方々が集い、それぞれの立場や関心から関わり合い、対話を重ねています。

「つくる」「使う」「学ぶ」を通じて、地域資源を活かしながら、誰もが役割を持てる包摂的な社会を育んでいく。そんな多様な人が多様なかかわり方で関わる姿を、私たちは目指しています。


 


設立年月:2025年(令和7年)
活動拠点:北海道札幌市南区石山984-3,4,5,6(製炭ユニット設置予定地)

主な活動分野:バイオ炭製造・農林業連携・環境教育・地域福祉・脱炭素社会の推進